基礎工事3

基礎工事3

基礎の考え方

上記写真を見て気が付いた人はいるかもしれませんが、基礎の内部がすごくシンプルです。
設計の人から教えて頂いたのですが、島野工務店の設計思想は基礎の内側はあえて基礎内部に隙間を作っているようです。

 

古巣の住宅メーカーは基礎が迷路のように立ち上がり、強度優先の為非常に複雑な構造をしていました。
基礎の内部に水が溜まってしまったことがあったのですが、その時は迷路のようで狭い基礎の中を突き進み対処した事が今でも鮮明に覚えています。

 

それに対し島野工務店の設計思想は、可能な限り基礎の内部に空洞を作り空気の流れを確保する事のようです。
そして、基礎の高さも500㎜と通常の基礎よりも高く設定する事で電化製品の冷媒が漏れるなどして万が一基礎の中に水が溜まってしまった場合でも、空気の流れを確保する事により被害を最小限に抑えることを目的としています。
とは言いつつ基礎の強度はしっかりと計算して作っているとの事ですので、そこまで強度について心配する事はなさそうです。
前のブログでも書きましたが通常の基礎の倍の厚みがありますからね。
ちょっとやそっとじゃだめにならないでしょう。

 

基礎なんてどのメーカーも同じような基礎を作っているかと思いきや、全く違う思想で設計しているという事が分かるとなんか面白いですね。
もちろんどちらが良い悪いと言うわけではなく、どちらも素晴らしい設計思想だとは思います。

 

最終的には、施主の好みという事でしょうかね。